犬〈いさ〉 正式譲渡
今年の1月。
困ってる犬のことを相談されました。
ヤンチャすぎて叩かれてしまってる犬と
やり返されてケガしてる飼い主のご主人。
不整脈ある奥さんも、
パワーがすごくて散歩で引っ張られ
こけてしまうという。
トライアル中にギブを申し出たものの
怒られて断られ…
そこから3カ月がんばった結果がこうなったそうで。
一緒にいても双方にとって良いことはない…。
早いことどうにかしてあげないと。
宍粟市へお迎えに行きました。
車は怖いみたい。
警察
⇒ 姫路市動物管理センター
⇒ ボランティア
⇒ 里親宅
⇒ 八木宅
人が大好きで、
センターでも無垢になつっこかった子。
いろんな人と何度も
サヨウナラさせられているもの、
車はさみしくてこわい乗り物になっちゃったよね。
・・・
これが オレです
It’s me.
うひょー。そうなのね。
I understand.
一緒に寝るのが落ち着くんやね。
お布団かけちゃろー。
Zzz… ×2
こうやって毎晩寝てあげたいけど、
猫たちと寝てるのでそうもできず…。
おうちを探してあげねばっっ。
おトイレは完全外派。
毎日数回のお散歩はかかせません。
引っ張らないようになってきたね。えらいぞー。
おひげさん作成のカード。
「散歩してたら、大きな犬だねーって
話し掛けられる機会があるからこれ渡すんだぁ」と
わくわく作成したものの、
人見知りで1枚も渡すことができなかったという。
報われないので、ここで紹介しちゃいます。笑
譲渡される前に去勢した病院が、
たまたまうちのかかりつけと同じで。
知ってくださっていたので、安心でした。
いつも猫で見慣れてる診察台が
めちゃ小さく見えるー。
シャンプーも一度しましたが、お利口さん。
猛犬注意だって。どうする?
車の練習を兼ねて、
おひげさんの実家に行って、
他犬との交流の様子も見てみる。
犬とてもダイスキ。
上手に仲良くなっていました。
猫もとてもダイスキで。
鳥にもセミにも遊ぼーって行くし、
生き物ぜーんぶダイスキな博愛っ子。
でも、身体が大きいので、かなしいかな、
たいがいの相手にはびびられちゃいます。
元飼い主ご家族(ご主人以外)は、
2回会いに来てくれました。
よろこぶ姿を見てると
本当は家族になりたかった両者の気持ちに心痛みます。
(ご主人も可愛がってあげたかったのに、
手に負えずつらい結果になってしまったことは、
お迎えに上がった時の
穴のあいた手と無言さと申し訳ない表情が物語っていました。)
…と、出会いのないまま、月日だけが流れていきます。
猫カフェで犬…?
ちょっとイヤミことを言われたりもしたけど。
It's so nice of you.
もうおうちの子にしたったらいいやん、とも。
これは悪気はないのはわかってるし、
ベターな生活はできてるんだけど…んー…
複雑な気持ちにもなりました。
しかし。
この子のベストに向かって、がんばるのみ。
と、決意はしっかり持ち続けました。
Keep going.
犬を飼ったことない八木へ
経験者の方がいろいろ聞かせてくださったり、
犬用品差し入れくださったり、
気に掛けてフォローしてくださった方々には感謝でした。
ありがとうございました。
ねこびやかのお客様から
迷彩のハーネスをプレゼントされたことも。
オレ かっこよ
I’m cool.
サイズがちょっとデカかったね。
次の子に置いておこうね。
って、次はもっとデカい子来るんかーい。
All is well.
…と、それにしてもいつになるやら…
と、ずっと待ち望んでいたご縁さん。
その日は突然に。
猫繋がりでご縁のご連絡が舞い込んできました。
わーい。でも大丈夫かな。
期待と不安でごぶごぶな気持ちで帰宅したら…
迷子札がこんなことに。
え、これ決まるやつやん…。
やぎの名前で電話番号入れてましたが、
もう必要ないでってことかもー、って。
実はこの前日に、前の犬さんが18才で大往生されたそう。
ま、まさか、その子がちぎりにきたの?
自分で噛めるやろか?って感じだったので、
そんな風にも思っちゃいました。
翌日、-黒猫cm- の壁に貼ってた募集チラシも
すとーんと落ちて、やっぱ決まるのではー。
(これも剥がしに来たね?)
お見合いでは「大きいなー」って言われて
トライアルになるかな?ならないかな?
って、ドキドキしてたら…
オレ 体重2kgやで な? な?
Say yes.
目配せしないでー。それは無理あるて。
That's so you.
ピタリとくっついて、もうオレ行く気満々という姿に
「やってみよかあ」となり、さっそく翌日トライアルへ。
人見知りがない分、すぐに任せられましたが、
さすがの〈いさ〉も変化に食欲がなくなり、
便もガマンするように。
うちへ来た時と同じでした。
おうちの中ではフリー。
初めの夜からこのようにパパと寝るほどでしたが、
トライアル3日目の朝に、なんと脱走しました。
パパがお休みで1Fに居て、
2Fで寝てるんかな?と見に行ったら
ベランダの網戸が倒れてて、姿がない。
30分探し回って帰ってきたら、玄関に居たそうです。
ベランダから庇をつたって、下りたみたいで。
ケガはありませんでした。
階段も余裕、棚の上など高いところで休んでたり、
猫みたいなところがあるなあとは思ってたけど、
事後にお聞きしましたが、まさかまさかでした。
猫カフェの店主宅へやってきたのも
なんか納得してしまうような出来事でしたが、
このようなことは二度とないよう
もちろん対策してくださいました。
その夜にお電話して詳しくお聞きしたり、
ゴハンについて話してたら、「あ、食べ始めた」と。
パパの手から食べて、そこからお皿でも。
電話が繋がったのがきっかけだったら不思議ですが、
そういうのあるかもしれませんね。
食べたので、翌日ンチもできて、
そこからは順調に波に乗りました。
それと共に、ヤンチャさもコンニチワしましたが、
留守時は玄関で繋いだり、対応してくださったり、
お互いわかってきていい感じに馴染んでいきました。
初めから愛情深いご夫婦で、
お昼もお仕事から帰ってこまめにお散歩してくださり、
近所の人にも紹介して回ってくださり。
いろいろしても可愛い子。もう手放せるわけない。
と、このまま正式に迎えて頂けることになりました。
うぅぅ(涙)
おめでとーっっっ。
アイツの ベッド なんや 落ち着くしな
I would like to stay in here for good.
名前はそのまま〈いさ〉です。
前の子も同じ"い”から始まる名前だったので、
同じいっくんって呼べるからーって。
It sounds great.
猫繋がりで我が家へ来て、
猫繋がりのボランティアさんの、
お知り合いのボランティアさんの、
さらにお友達んちへ辿り着きました。
猫カフェの店主んちに来たからこそのルート。
犬神様がそのように手配したようです。
ご縁を繋いでくださったボランティア様、
関わってくださった皆様、お世話になりました。
おかげさまで、心落ち着けて
ずっと過ごせるおうちにめぐりあえました。
本当にありがとうございました。
賢くて、間抜けで、優しくて、お調子者の〈いさ〉。
散歩する楽しさや大変さと共に、
季節を感じながら歩く時間を味わわせてくれました。
初めの頃は服を引っ張って噛みちぎるなど
追い剥ぎも体験させてくれたっけ。
お座りやお手はできるのに、
1m離れた所に座るからお手が大きく振りかぶったり、
後ろ向きに座った時なんかは
そこからどうするん?って戸惑ったけど、
ぐにーって振り返ってお手してきて、大笑い。
一緒に桃を食べたり、寝転んだり、
ケガしてるところ見つけてなめてくれたり、
過ごした時間は濃密だったからさみしさもあるけど、
〈いさ〉が満たされるおうちへ繋げられたことが
うれしく、大きな喜びとなりました。
また会いに行けたらいいなー。
いさー、元気でねーん。