1週間前くらいに、
「何かが首にハマってしまってる猫さんがいる」
とお客様のAさんから連絡が。
な、なんとまあ、
これは取ってあげたい…。
「とりあえず捕獲器とグローブ買ったけど、
周りにはたくさんいるところだから、
この子だけを狙うのはむずかしそう」と。
カラーみたいなことになってて、
歩けるしゴハンも食べれるし
生活はできてるみたいでしたが、
「少し痩せてきてる気がする」と。
でも、どこに居て、いつ出てきて、
だれがゴハンあげていて、など掴めず、
時間だけが経ちます。
昨夜
いた
と連絡もらったので駆けつけたのですが、
到着少し前に隠れてしまいました。
でも、ここの空き家に入ってった、と
寝場所はつきとめられたので、進展。
初めに見かけた夕方の時間帯と
この夜に現れた時間帯、
明日2回狙ってみましょう、と解散。
本日、夕方来てみるも、いないので、いろいろ聞き込み。
Aさんがこのあたりでも見かけるという場所に、
犬の散歩でたくさんのワンママさんがいたので
話しかけて聞いてみると
「見かけたことある」「あそこの子だよね」と。
みんな知ってるじゃん。ちょっと有名になってる。
寝床の近くのお店さんのスタッフさんは
「え、昨日見たけど、もう外れてたよ?」
いえ、それは別の黒猫さんなんですー。
「なんか怪我してるからとかで医療用でしてるんですよね?」
いや、あれは違いますね…。
そう思われてたんかー。
ちょくちょく見かけるそうです。
その後、エサやりの方が現れて、
いろいろ事情聞けました。
かれこれ2ヶ月くらいあの状態、
なつっこい子だけど外そうとしたから警戒心を持つように、
プラスチックだからハサミで外れるはず、
ずっと知ってる猫でもう13才くらい、
未去勢だけどメス猫をもう追いかけない、
などなど。
他にも、猫ネットワークが広くて、
蚊に刺されながらもずっとお話うかがってると、
黒猫くん、きた。
お客様のFさんも駆けつけてくれていて、
Aさんと3人でドキドキ捕獲作戦です。
エサやりさんは遠くから見守ってました。
奥に尻尾が見えてるのが、その子↓
作戦と言っても、美味しいもので来てもらって、
取り押さえて、洗濯ネットに入れる、というもの。
ちゅーるで、ゆっくり寄せて、このお皿に導き、
パウチにちゅーるを垂らして、
自然にお皿に食いついたところ、
「美味しいなあと気持ちがなるのを待つ」かつ、
「捕まるのでは?とハッと我に返り警戒する」までの間、
これは説明しきれないのですが、
感覚でその瞬間を狙いました。
強すぎず、しかしゆるすぎず、の力加減で、
ガッと後ろから両肩を抑え込みました。
支点ていうのかな?なんだろ。
人間もポイント抑えられたら立てないところってありますよね。
あ、でも、あれは重心の問題とかだから違うのかな。
よく先生が、採血などの時に猫を抑えるのに、
「そんなに力要らない」と看護師さんに教える時に
「説明難しいんやけど持ち方やで」とよくおっしゃってるのですが、
そんな感じで、説明しずらいけど、
こうしたらうまく抑えられるという捕らえ方が
ちゃんとできていたと思います。
Fさんが首の物を外そうとしてくれましたが、
暴れそうだったので「ネットをしてください」と伝えましたら、
Aさんとダーっと被せてくれました。
ファスナー閉めずぐっと絞り持ちしながら、
もひとつあったネットに入れファスナー。
全員洗濯ネット持参していたという
ナイスファインディングポーズだったのが良かったです。
キャリーも大きいのを持ってきてましたが、
パーキングに停めている車に置いていたので、
すぐ取りに走りました。
う、マスクくるしーっ。
走ってる時に
「あ、昨日も走ったな」と思い出しました。
黒猫くん捕まえた全く同じ道を。
それもそのはず、黒猫くんおるかな?と
-黒猫cm- 終わりにてくてく向かっていた時だったので。
自転車の小学生の女の子がミニハンカチタオルを落としたんです。
少し離れてたにも関わらず
わたしには財布が落ちたくらいボトって音が聞こえて、
えらいこっちゃーと拾いに行ったら、
ジョグしてる男性がその間を通りかかるので
走ってる方向に女の子いるし、
拾ってくれて届けるのでは?と淡く期待したのですが、
完全スルー。
おぅ、そうか、と覚悟を決めて、
♪走るー走るー八木たち (いや、1人やけどね)
BGM流しつつ、信号で止まったので、間に合えーっとダッシュ。
ぜーぜー言いながら、間に合いました。
「あ、ありがとうございます」
マスクで走るんアカンっ。くるしー。
夢中でマスクしてるのも忘れてたから
後でしんどーってなりました。
ぜーぜーおさまるの時間かかりました。
いや、それは運動不足なだけなんでしょうけど。
これ、女の子、そのまま行ってもうてたらどうしてたんやろ?ね。
走れメロスならぬ、走れ八木、になってたな。
話がそれましたが…
キャリーに入れて、ほな行ってきます、と去りました。
21時から夜間救急で開く病院を、一番乗りで20時から待ちまして。
その間に
「エサやりさんがありがとう良かったーって言ってたよ」
とFさんからLINEが。
「虐待してるやん」と言われたこともあったそうで…。
1人で外すのは無理だったと思うので、手助けできて良かった。
病院行かなくてもネットの上から割れるかも?とも思いましたが、
怪我してたり、もしくは割れた物で怪我しても困るし、
で、大事をとって駆け込みました。
すぐに診てもらえて、
一個目はダメで、二個目のペンチで取れました。
ハサミじゃ無理やったかなー。
首周りは、擦れてるとかも何もなかったです。
良かった良かった。
表/裏
ゴミ箱ですかね?
じょうろの蓋??
外の猫さんは
何か美味しいものがあったらゴミ箱に、
水を飲むためじょうろに、頭突っ込んで
この黒猫さんのようになることが、ままあるらしいです。
なので、できるだけ、
猫の頭ちょうど入りそうなサイズの
このようなタイプの蓋のゴミ箱や
パタパタするゴミ箱やじょうろなどは
外に置かないであげてください。
自分ちや、お知り合いのおうち、
今一度チェックよろしくお願いします。
その後は、元の場所に放しました。
怖かっただろうから猛烈に走ってくかな?と思いきや、
すぐそばでチロロロロとおしっこして、
てくてく寝床へ帰って行きました。
(※おしっこは、してもOKな方の敷地内です。)
最後に意味ありげに振り返ってこちらをじっと見つめ、
ゆったり曲がって行きました。
生い立ちや環境など
猫にはいろいろあるけれど、
この子にはこれが良いかなと思いました。
また明日も職場の近いAさんが
様子は見に行ってくれます。
したことないミッションでしたが、なんとか完了ー。
ぷひぃ〜。
関わった皆様、お疲れさまでした。
気にしてくれていた周辺の方々や
情報提供呼び掛けの拡散などしてくださった有志の方々、
ご協力ありがとうございました。